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 スーパーシャトルバス(連節バス)    

 科学万博バス輸送の中心的存在が、スーパーシャトルバス(連節バス)です。

 東京・千葉・福島のバス協会加盟三十一社が、万博協会との契約に基づいて共同運行、万博中央駅西口〜万博会場北ゲート間を、学園西大通り〜土浦学園線〜エキスポ大通りを経由、期間中はバス専用レーンが設定され、所要時間は約20分(13km)でした。

 この連節バス(定員162名)は、日本で最初の量産連節バスで、足回り(シャーシ)をボルボ社から輸入、車体(ボデー)を富士重工で架装、100輌が製造されました。

 万博終了後、昭和60年末に50輌、昭和61年に29輌がオーストラリアへ輸出されました。日本では20輌が改装を受け東京空港交通へ譲渡、東京シティ・エアターミナル〜成田空港間に運用されました。大半が廃車となりましたが、最後の3輌は成田空港内のランプバスとして平成11年まで使用されました。その後、その3両は平成11年に旭川電気軌道へ譲渡され冬季スクールバスとして運用に就きましたが、平成16年末には休車になり現在は廃車となりました。

 ところで連節バスは構造上「第二種大型+けん引免許」所持者でないと運転できません。しかし第二種けん引免許所持者はかなり稀で、当時は特例処置として「第二種大型免許」所持者での運行が許されたのでした。なお現在連節バスを運行している千葉幕張や神奈川県藤沢では、「牽引車・被牽引車を合わせて1両」という特例処置で「第二種大型免許」所持者での運行が許可されている模様です。
料金表 大人
(12歳以上)
小人
(6歳以上12歳未満)
備考
一般 片道 600円 片道 300円
身体障害者 片道 300円 片道 150円
国鉄委託往復券 往復 1100円 往復 550円 万博中央・土浦・牛久を着通過となる乗車券類及び入場券を購入または呈示した旅客に発売
団体 片道 540円
(10%引)
往復 270円
(10%引)
6月1日より25人以上の団体を対象に実施
夜間入場者 往のみ 500円 往のみ 250円 6月1日より15時以降に料金ゲートを通る降車客を対象に実施
定期券 1ヶ月 18000円 - 4駅(万博中央・土浦・牛久・水海道)共通券
 万博中央駅バスターミナルの乗降車用ブリッジ。
 料金は会場側で支払の為、ここには料金関係の設備はありませんでした。
 続々と万博中央駅を出発して行く連節バス。
 夜の万博中央駅バスターミナルにて。
 西大通り、万博中央駅付近にて。バス専用レーンの標識が見えます。
 常磐線アンダーパス。
  TSUKUBAの左側に「10-103」という数字が車体に書かれています。連節バスの番号です。他では07-073 08-074なども所有画像で確認できました。連節バスは100輌、そこで番号振りを推測してみました。
01 1〜12(4と9は欠番)
02 13〜22
03 23〜32
04 33〜43(42は欠番)
05 44〜53
06 54〜63
07 64〜73
08 74〜83
09 84〜93
10 94〜103

 この法則であれば、07-073 08-074という変わり目がぴったり合います。画像の10-103は最終番号100台目と思われます。
 ※ 94が欠番の可能性はどうでしょう?
 関連資料

 スーパーシャトル試乗記念乗車券

 万博会場北ゲート〜万博中央駅間の往復乗車券。大人用と小人用が発売されました。北ゲートを10時から14時乗車時有効。 画像拡大

 発行日/6月15日から
 発行/国際科学技術博覧会協会

 画像の券は3月17日となっていますが、これは9月に購入したとき「好きな日付」を入れることが可能だったため、依頼した日付です。3月には発売されていませんでした。

 

 

 シャトルバス乗車券

 国鉄委託往復券。万博中央・土浦・牛久を着通過となる乗車券類及び入場券を購入または呈示した旅客に、国鉄駅窓口、旅行センター等で発売されました。

 券面拡大


 シャトルバス定期

 博覧会協会輸送・観客部バス輸送対策室発行の定期券。ただし券面には共通割引券と記載。1ヶ月用のみの発売。4線(万博中央・土浦・牛久・水海道)共通券全線通用。地紋は黄色で、TSUKUBA EXPO'85。

 氏名・年令・券番は塗抹させていただきました。


 シャトルバスのポスター

 利用者が思うように伸びなかった時期に掲出された、当時珍しかった連節バスをメインにした広告ポスター。

 運行管理システムリーフレット

 運行管理システムリーフレット(裏表紙・シャトルバス経路図)

 運行管理システムリーフレット(見開き・システム概要)


 ロングトミカ VOLVO-富士重工連節バス

 トミーのロングトミカ。中間部の幌も再現。縮尺=1/100
 前面・後面部や車体表記等はステッカーにて表現。
 万博会場内売店での限定発売 定価1000円

 トミカクラブ Vol.45

 トミカファンクラブ発行の小冊子。記事内に科学万博仕様の連節バスモデルが会場内限定と記載されています。
 連節バスに関する記事の他、科学万博で活躍するオモシロ車として会場内車両の紹介記事は秀逸。さすがトミカの冊子。




 れんせつバス

 小学館めばえ昭和60年5月号の付録。連節バスに乗車しているのは、電撃戦隊チェンジマンと、おかあさんといっしょのにこにこぷんから、じゃじゃまる、ぴっころ、ぽろりの3匹。 画像拡大

 記念タイピン

関係者に配布されました。  画像拡大


 VOLVO社リーフレット

 VOLVO社のリーフレット。裏面はVOLVOの乗用車紹介。掲載は連節バス部分のみ。

 解説拡大


 番外編 テレホンカード

東京空港交通 連節バス運行記念テレホンカード 1986年発行
 連節バスその後

Australia,Premier stateliner
Special Thanks to Bus Australia
In the Green Livery
Special Thanks to Deano's Photo's
North Nowra Bus Lines
Special Thanks to Deano's Photo's
関東某県の廃車体。元東京空港交通。
現在は民間団体が動態保存。
関東某県の廃車体。元東京空港交通。
現在は民間団体が動態保存。
関東某県の廃車体。元東京空港交通。
現在は某所にて事務所として使用。
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